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ヤクルト・古賀優大 随所で好守に輝き放つ/陰のチームのMVP

 


 まさに陰ながらチームを支えた。明徳義塾高から入団7年目の捕手・古賀優大は今季も『控え捕手』としてチームに貢献。正捕手の中村悠平に代わって先発出場する機会もあり、38試合に出場した。

 捕手というポジション柄、あまり光を浴びることはない。だが、勝敗を左右する重要なポジションであることは間違いない。リード面では中村とは違った面を見せ、強肩でも魅せる。若手には21歳の内山壮真もいるが今季から外野手にも挑戦しており、古賀は捕手専任として存在感を発揮した。

 9月5日の巨人戦(神宮)では「八番・捕手」で先発し、3打数2安打1打点と活躍。「昨年までは結果を出したいという思いで焦って初球からボール球に手を出して凡打することが多かった。今年は1ストライクとられても余裕を持って打席に入れているのがいいのかなと思います」と振り返った。重要な守備の面でも盗塁企図を2つ刺殺。「一試合一試合、一球一球アピールすることが大事だと思っているので必死にプレーした」とうなずいた。

 4月30日の阪神戦(神宮)では好リードで、ルーキー・吉村貢司郎のプロ初勝利に貢献し、7月28日のDeNA戦(神宮)ではプロ初本塁打を放つなど随所で輝きを放った。「試合に出られる、スタメンで出られる機会というのは数少ないと思う」と自身の立場はわかっている。出番を得たときに結果で応えられるよう準備を整えている。

 来季はV奪回を目指すシーズン。陰からチームを支える。

写真=BBM
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