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西武・長谷川信哉 着実に踏んでいるステップ 正外野手奪取を誓う来季/ドラフト下位選手の今

 

打撃の安定感を高めて来季こそレギュラーとして試合に出続ける


 高卒から2021年に育成ドラフト2位指名で入団した長谷川信哉。1年目は強肩と内外野の複数ポジションを守れる守備力、足の速さを武器に、イースタン・リーグで72試合に出場し、40安打、1本塁打、16打点、打率.229の成績を残したが、支配下登録を勝ち取ることはできなかった。

 ただ、大きかったのが東京五輪による中断期間中に行われたエキシビジョンマッチの最終カード(中日戦)で一軍に帯同し、第1打席で本塁打を放ってみせたことだった。首脳陣からの期待値、さらには長谷川自身の自信も高まり、2年目の春季キャンプは育成選手ながらA班に帯同。攻守走すべてで非凡さを猛アピールし、存在感を高めた。そして、二軍戦で31試合出場、打率.319、4本塁打、19打点と結果を残し、7月2日に念願の支配下契約となった。

 支配下1年目は37試合出場、12安打、3打点、打率.185の成績に終わったが、一軍レベルでの課題を見つけられたことなど収穫は非常に多かった。

 そして今季、外野のレギュラー定着を意気込んだが、安定感を欠き、何度も二軍との行き来を繰り返すこととなった。ファーム行きを伝えられるたびに「悔しい」と無念さをあらわにし、さらなる成長へ向けて懸命に二軍施設で練習や試合に取り組んできた努力は必ずや来季へとつながるはずだ。今季、プロ初本塁打を含む4本塁打を放ち、安打数も40本と大きく数字を伸ばしたことが、成長の何よりの証明だろう。

 来季は内野手から外野手への登録変更が決定的だ。支配下3年目の2024年こそ、必ずや定位置を確保してみせる!

写真=BBM
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