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ロッテ・益田直也 節目の200セーブ、700試合登板/区切りのシーズンを終えて

 


 マウンドに立ち続ける守護神が、節目に到達した。益田直也は今シーズン、同一球場(ZOZOマリン)での100セーブ、通算200セーブ、同700試合登板と数々の区切りに到達。救援一筋12年、また一つ階段を上った。

 6月16日のDeNA戦(横浜)で開幕前から目標に掲げていた200セーブに到達すると、9月27日の日本ハム戦(エスコン)では史上18人目となる700試合登板を達成。12年目の到達は金田正一(国鉄)、岩瀬仁紀(中日)らを抜いて史上最速だった。

 記念ボードを掲げ、沸き起こる「益田」コールに深々と頭を下げた。「たくさん使っていただいた監督、コーチに感謝したい」と淡々と振り返った。

 58試合に投げた今季は、6年連続50試合登板も達成。シーズン終盤は打ち込まれる試合もあり、苦しんだ期間も。それでも、経験豊富な右腕がブルペンの支柱であることに変わりはなかった。

 同学年の唐川は「投手陣で言えば益田が中心。直也が今まで築き上げたものが今は本当に良いように、澤村(澤村拓一)さん、美馬(美馬学)さんたちもいて歯車がかみ合ってきた。みんなが伸び伸びとできて、パフォーマンスが出せている」と分析。

 クライマックスシリーズも含め、チームは先発陣の駒不足で悩んだが、救援投手でつなぐブルペンデーを決行するなど救援陣の底力があった。

 今季はリーグ2位の36セーブをマークした。通算218セーブにまで積み上げ、来季にも名球会入りの条件となる250セーブが射程圏内に。チームの白星を一番に思う鉄人が、また新たな節目を刻みそうだ。

写真=川口洋邦
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