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オリックス・若月健矢 慢心なき男の決意「任された試合を勝てるように」/区切りのシーズンを終えて

 


 初受賞に目尻を下げた。若月健矢がゴールデン・グラブ賞のパ・リーグ捕手部門に初選出された。

 高卒10年目、節目のシーズンでの受賞に「とても光栄に思います。プロ野球に入って、個人で賞をいただくということが初めてですし、目標にもしていた名誉ある賞なので、本当にうれしいです」と喜びの声を上げた。

 リーグ3連覇に貢献した今季は96試合に出場して、打率.255、6本塁打、17打点の成績を残した。マスクをかぶっても失策わずか2の守備率.997の好成績に、盗塁阻止率は.293をマーク。攻守でチームをけん引した。

 主にエース・山本由伸とバッテリーを組んだ背番号2は、今年8月に国内FA権を取得したが、シーズン中にもかかわらず、異例の残留宣言を行い、来季もリーグ4連覇に向かう決意を示している。

「これからも、もっと心技体を磨き、来年も選出していただけるように頑張っていきたいと思います」

 頼もしい扇の要が、常勝軍団には必要不可決だ。

 ドラフト3位で2014年にオリックスに入団。着実に鍛錬を積み、一軍の舞台で輝きを放っている。昨オフには西武から同学年の森友哉がFAで加入。捕手併用で今季は切磋琢磨してきた。森の存在は「ドラフト1位の選手ですから。打撃も守備も素晴らしいですよ」と賛辞を惜しまない。来季も扇の要に君臨し、チームをけん引する男は「(森と)一緒に頑張って、任された試合を勝てるようにしたい」と力強く言う。

 リーグ3連覇を果たしても決して慢心はない。

写真=BBM
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