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楽天・田中将大 手術を乗り越え大記録へ/記録への挑戦

 


 日米通算200勝という大記録達成に向け、準備は着々と進んでいるようだ。12月上旬、田中将大投手が都内で「マー君ラボ2023 supported by ミズノ」を開催した。6人の中学生に指導したあと、自身の状態について明かした。

 大記録まであと3勝と迫った右腕が、右肘のクリーニング手術を受けたのは10月下旬のこと。試合復帰までは約4カ月との診断を受け、リハビリに取り組んできた。現在の状態について問われると「もうそろそろ。スローイング再開っていう段階に入ってきています」。来季の春季キャンプには万全の状態で臨みたい構えだ。

 2020年オフに古巣へ入団。日本復帰3年目となる23年は24試合に登板し7勝11敗。防御率は日本で自己ワーストとなる4.91に終わった。古巣に復帰後の3年間は計72試合登板で20勝32敗。「ふがいないシーズンが続いている。手術したことで状態は上がっていくと思う。またレベルアップした投球を出せれば」と巻き返しへ強い意欲を語った。

 周囲は野茂英雄黒田博樹に続く史上3人目の日米通算200勝を期待するが、本人が記録を意識することはないようだ。「勝ち星はコントロールできない。ただ抑えれば確率は上がる」。あくまでも自身の投球に集中し、打者との勝負に専念する意向を示した。

 則本昂大が守護神に挑戦する意向を示しており、田中将は来季もローテの柱として期待される。右肘の手術も乗り越えて、来季こそ本来の投球を披露する。

写真=BBM
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