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西武・今井達也 超一流の後輩投手も「投げたい」 抜群のキレを誇る“相棒”スライダー/伝家の宝刀

 

昨季、スライダーの空振り率は19.5%と高い数字を誇った


「僕は真っすぐとスライダーが基本の投手」と自ら評すように、今井達也にとってスライダーは特別な球だ。実際、データ上ではスライダーを300球以上投げている投手の中で、今井のスライダーは12球団トップの空振り率を誇る。つまり、相手打者にとっても厄介な、最強の武器となっているのである。

 その“相棒”とは、中学生のころからの付き合いだという。懐かしそうに振り返る。

「そのころ好きな投手が、西口文也ファーム監督、ダルビッシュ有さん、前田健太さんとか、直球&スライダーの投手だったんですよ。当時のプロ野球のトップクラスの右投手って、真っすぐとスライダーを左打者の膝下に投げて三振を取るイメージがすごく強かったので、『スライダーって三振が取れるんだ』と思って。それに、直球と似た投げ方で投げられる球種なので、中学生の僕でも一番投げやすい球種だったと思います」

 中学時代から硬式チームでプレーしていただけに、「真っすぐ一本では絶対に無理だった」との動機も重なり、懸命にマスター。以後、「握りは変えていますが、軌道とかはあんまり変わってないと思います」。気がつけば10年以上投げ続けている。

 その伝家の宝刀は「あの平良(平良海馬)が『投げたい』と言ってて僕もびっくり」。日ごろは感化されることの多い超一流の後輩投手から教えを乞われているほどだ。

「今後、どんな球種を覚えてもスライダー(への自信)は超えないと思います」

 唯一無二の“相棒”を武器に今季は「最優秀防御率、奪三振王のどちらかは獲りたい」。確固たる結果を自らに課す。

写真=BBM
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