週刊ベースボールONLINE

オーロラビジョン

日本ハム・北山亘基 「自分のものにできるように」新フォームで理想の投球へ/レベルアップ宣言

 

フォームの大幅改良で制球力を安定させ先発で結果を残したい


 今キャンプで、北山亘基はオフの間に自然と行き着いた新たな投球フォームを固める作業を進めている。今季初実戦となった2月4日の紅白戦では先発して2回パーフェクト。「ストライク先行で投げられたのが良かった。そこをテーマに、割合的に真っすぐがほとんどだったけど、球威もしっかり出ていたので良かった」と取り組みに手応えを感じた。

 昨季までの課題の1つである制球を安定させるために、たどり着いた新フォームだ。「自分の軸をしっかり保った中で、投げたい方向にしっかり重心移動するところが1つの大事な部分」とフォームを大幅改良。見た目での違いは昨季までは左足を上げていたが、すり足に近い動きに変更。フォームの始動から一気に前方へ体重移動する形となった。

 一見では、ドジャースの山本由伸のような投げ方だが、北山は「モノマネしているわけではなくて」と前置きして言葉を続けた。「自主トレ先で、お世話になっている先生が一緒なので取り組みやトレーニングの内容から(フォームが)似てくる部分はあると思うけど、僕自身は僕自身。自分のものにできるように」とレベルアップへブレるつもりはない。

 あらゆる角度から投球のメカニック、自分に合う体の使い方、メンタルなどを勉強し、理想とする投球をするために必要なものだけを注ぎ込んだ新フォーム。力感は7割くらいで投げた最初の実戦で最速は149キロをマークしたように「今は少しずつ手応えがある」。先発で結果を残すという3年目の強い決意が、新たなフォームには宿っている。

写真=BBM
オーロラビジョン

オーロラビジョン

週刊ベースボール各球団担当による、選手にまつわる読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング