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巨人・秋広優人 失態を挽回して指揮官の期待に応える/レギュラー争いダークホース

 


 し烈な外野争いの行方はいかに――。21歳の大砲、秋広優人も食らいつく。身長200センチの左打者は「外野の争いは激しいですし、ほかの選手もバンバン、アピールしているので」と必死だ。

 阿部慎之助監督は3月に入っても「外野手はレギュラーが誰とは決まっていない」と強調する。右翼には新外国人のR.オドーアが入る可能性が高いが、中堅、左翼は混戦模様だ。

 春季キャンプで打ちまくったドラフト3位の佐々木俊輔や、昨季無安打からの復活を目指す松原聖弥、2年目の萩尾匡也、キャンプ終盤で右脇腹痛を訴えたものの実績十分の丸佳浩、キャンプ途中で一軍に合流した“刺客”のオコエ瑠偉。キャンプでは外野勢が打線を引っ張った形で、指揮官にうれしい悩みを与えていた。

 秋広はと言えば、シーズンオフに2度、球団行事などに遅刻。阿部監督は長打を放った試合後も、守備シフトのミスに苦言を呈すなど、やたらと厳しい。それでも「すごい選手になる可能性を秘めている。なんとか辛抱して飽きずに指導していきたい」と大きな期待を寄せる。

 3月2日に台北ドームで行われた台湾・中信兄弟戦では、秋広が3本の適時打を放って4対1の勝利の立役者に。台湾球界で史上最多の来場者数3万7890人を記録した歴史的一戦で“主役”を飾り、これ以上ないアピールとなった。「ほかの外野手に負けないようにアピールしたい」と秋広は繰り返す。昨季10本塁打を放った若武者が勝負に挑む。

写真=BBM
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