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中日・三好大倫 攻守で躍動する4年目/レギュラー争いダークホース

 


 2年連続ベストナインの岡林勇希の守った中堅を脅かすのは、この男かもしれない。

 オープン戦はスタートから5試合連続安打をマーク。中堅守備でも背走してキャッチする美技を見せた。

 新背番号1となった岡林は右肩違和感で2月下旬から離脱を強いられて調整が遅れている。実績の岡林か、勢いの三好か。首脳陣の頭を悩ませたい。

 5試合連続安打は3月3日のヤクルト戦(バンテリン)だった。5回一死一塁でヤクルトの二番手・ヤフーレから右前打を放って、チャンスを拡大。

 守っては8回一死二塁。濱田太貴が放った左中間への深い当たりに反応。ボールから目を切って背走し、予測した落下地点で振り向いてグラブに収めた。「気持ちで捕りました。頑張ってアピールを続けます」とコメントした。

 アピールしたい打撃の変化の源泉は構えたバットのヘッドの向き。捕手よりに倒していた形から、投手よりに傾けて構える。昨秋に導入して、体に馴染ませた。

「片岡さん(片岡篤史、当時二軍監督、現ヘッドコーチ)からすすめられました。感覚はいいです」。年明けの自主トレは大島洋平に願い出て、ともに汗を流した。

 昨季2000安打を達成したバットマンも「強い打球を打つようになりましたね。三好に合っているんじゃないですかね」と目を細める。

 とはいえ、岡林の壁は高く、厚い。一昨年は161安打で最多安打のタイトルを獲得し、昨年は163安打を放った竜の安打製造機。

 プロ3年間でわずか14安打の三好が岡林に追いつき、追い越すためには、打って打って打ちまくるしかない。

 3月17日終了時点でオープン戦は度会隆輝(DeNA)と並んで12球団トップの15安打。打率は.319に4盗塁と足でも魅せ、開幕一軍は間違いない。

写真=BBM
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