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ソフトバンク・周東佑京 定位置とともに3度目の“キング”に/タイトル獲得宣言!

 

今季の周東は、開幕から調子を維持して3度目のタイトルへ


 狙って獲った昨季の自信を胸に、周東佑京が2年連続3度目の勲章を目指す。36盗塁をマークした昨季は、2020年以来、2度目となる盗塁王のタイトルを獲得。開幕前の3月に開催されたWBCでその俊足ぶりを世界に轟かせたスピードスターは「シーズン初めから、もう一度(盗塁王のタイトルを)獲りにいこうと思っていた。そこを達成できたのはすごく良かった」と、初受賞の際とはまた違った喜びと手応えを示した。

 侍ジャパンの世界一にも貢献したそのスピードは健在なだけに、3度目の盗塁王に向けてのカギは打撃となる。20年に50盗塁で初タイトルに輝いたが、21年は21盗塁で22年は22盗塁。打撃で精彩を欠いたこともあって出場が100試合に届かず、盗塁の数字を伸ばせなかった。昨季も開幕当初から一番で起用されたが、打撃の状態が上がらず代走での出場がメインに。それでも、終盤戦に入って再び一番に定着すると9月だけで11盗塁を荒稼ぎし、2度目のタイトル獲得につなげた。

 今季こそは一番定着を誓う。昨季は9・10月に打率.330、12盗塁を記録し、育成出身野手として初の月間MVPを受賞。長年の課題だった打撃の手応えもつかんだ。その上で「自分が一番で出たらすごい強いと思う」と、山川穂高らが加入し破壊力が増した打線で自らが斬り込み隊長を務めることの強みを理解する。小久保裕紀監督も「周東が一番にハマればベスト」と理想の打線を強調。鷹の韋駄天がトップバッターと3度目の盗塁王を手中に収める。

写真=湯浅芳昭
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