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楽天・則本昂大 目標クリアのその先へ/タイトル獲得宣言!

 


 目指すものは、やはり大きかった。今季から守護神へ転向する則本昂大。目標を問われると、力強い口調で言い切った。「チームが優勝するためには、クローザーを任される立ち位置の人は30セーブしていないと。12年目で初めての経験で、おこがましいかもしれないですけど、30は一つの目標です」。チームの優勝のために、全力で貢献する覚悟を示した。

 昨オフにパドレスへ移籍した元守護神・松井裕樹は、2022年に32セーブで最多セーブのタイトルを獲得した。則本が自ら掲げた数字をクリアすれば、クローザー転向1年目での初タイトルも夢ではない。

 過去11シーズンで通算263試合に登板し通算114勝。ただ、中継ぎで登板したのは5試合しかない。経験不足なのは明らかだが、オフには松井裕にも相談し心構えなどを聞いたという。キャンプ中は意欲的に汗を流し、出来る限りの準備を積み重ねた。

 3月2日の広島とのオープン戦(倉敷)では今季初めて9回のマウンドに上がった。1安打を浴びるも最速152キロを計測し、2三振を奪って初セーブを記録。「ようやく自分が投げたい球を投げられたかなと思いますし、前回登板から修正した部分は良かったかな」と手応えをにじませた。

 13年には新人王を、14年からは5年連続で最多奪三振のタイトルを獲得したが、それ以外のタイトルには縁がない。投手キャプテンとして迎える今季。チームのために全力で腕を振り、自身初の栄冠もつかみ取る。

写真=BBM
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