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巨人・門脇誠 正遊撃手として新たなチームの柱になる/2年目のジンクスに挑む

 


 昨季以上に真価が問われるが、門脇誠自身は誰よりもそれを理解する。「去年はいいアピールをしたいというところから入りましたけど、今年も自分のやるべきことを常に考えてやる点は変わらない」。阿部慎之助新監督が「野球に取り組む姿勢が素晴らしい」と、昨秋に就任して早々に正遊撃手として固定する考えを明らかにしたのは、信頼の表れ。今季から5番を着ける背中に、新たな中心選手としての期待も背負う。

 創価大からドラフト4位で入団した昨季は126試合に出場するなど一軍でシーズンを完走し、打率.263、3本塁打、21打点。終盤は坂本勇人に代わって正遊撃手の座に就いた。シーズンオフは球団の寮を出て単身での生活をスタート。個人で調理師を雇って栄養面を管理するなど、2年目の飛躍へ気の緩みなど一切ない。

 オープン戦では21打席無安打もあったが、終盤は快音が戻った。「打てないときにどういう修正をしたらどうなるのかを見つけたかった。一つ理解できた」と試行錯誤をムダにせず、準備万端で開幕を迎えた。

「体を強くする。単打だけでなく長打も打てるようにしていきたい。打率3割、出塁率4割、ゴールデン・グラブ賞を目指していきたい」

 自身に課した目標の先には、チームの4年ぶりとなるリーグ優勝も見えてくる。一回り大きくなった背番号5が、新生・阿部ジャイアンツの新たな柱になる。

写真=BBM
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