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楽天・小深田大翔 経験がもたらした自信/○○で魅せる!

 


 今江新監督が就任後初勝利を飾った3月31日の西武戦(楽天モバイル)。決勝点は小深田大翔のバットから生まれた。同点で迎えた延長11回一死一、三塁、小深田の左犠飛で三塁走者の辰見鴻之介が生還。仲間に水をかけられ祝福された小深田は「最高です。自分が決めるという思いで打席に立ちました。辰見がよく走ってくれた」と充実感をにじませた。

 昨季は二塁、三塁に加えて外野にも挑戦して出場機会を増やし自己最多の134試合に出場。初めて盗塁王のタイトルを獲得した。36盗塁をマークした俊足が最大の武器だが、複数のポジションをこなせるユーティリティープレーヤーとしても評価を高めた。

 今季は浅村栄斗の三塁コンバートにより空いた二塁で、キャンプから茂木栄五郎黒川史陽と定位置争いを繰り広げた。西武との開幕カードでは3戦すべてに二塁で先発出場し、何度も難しい打球を処理した。「昨年いろんな経験をしたので、それは自信にもなっていると思います」。昨年までの課題としていた送球でも、安定感が増してきた。

 開幕カード3戦目(31日、西武戦)では5打数3安打2打点で今季初の猛打賞をマーク。指揮官からは「打線の核として、いてほしい」とバットでの大きな期待も受ける。

 昨季、打率.258だった小深田は「今日(31日)は良かったと思うので、これが継続してできるように」とうなずいた。昨季の盗塁王の武器は、今や足だけではない。攻守走の三拍子そろった内野手として、チームの核になる。

写真=BBM
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