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オリックス・エスピノーザ 指揮官の“秘蔵っ子”「本当に家族がそばにいるような感覚」/スタートダッシュに成功

 

オリックス・エスピノーザ


 助っ人右腕がリーグ4連覇への救世主となる。今季から加入したエスピノーザが、開幕2戦目となった3月30日のソフトバンク戦(京セラドーム)で初登板初先発を果たし、6回2安打無失点の好投で来日初勝利をマークした。

 4つの四球を与えたものの、要所を締めてつかんだ初勝利は、開幕戦を落としたチームにとっても、大きな1勝になった。試合後はセデーニョ、マチャドと3人でお立ち台に上がり「チーム、自分にとっても初勝利。その勝利を監督に対しても届けることができて良かった」と喜んだ。

 4月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)では7回で101球を投じ、5安打1失点で2勝目をマーク。敵地の情報を集め「風が強いと聞いたので、そこをうまく利用して。カーブとスライダーの間くらいの軌道を意識しました。スラーブのような球がうまくいったと思います」と笑顔で振り返ると、17日の楽天戦(楽天モバイル)でも7回5安打無失点の好投で、球団の助っ人では34年ぶりとなる、開幕3連勝を飾った。

 新助っ人は中嶋聡監督の“秘蔵っ子”でもある。指揮官が日本ハムのGM特別補佐を務めていた2016、17年にパドレスへコーチ留学していた際、指導を受けたことがある。宮崎での春季キャンプでは、パドレス傘下時代から指導を受けていた中垣征一郎巡回ヘッドコーチに、当時から教わっている体の使い方を再認識させてもらった。

「本当に家族がそばにいるような感覚。昔から知っている方々がいてくださることは、すごく心強いです」

 新天地で恩返しの気持ちを胸に、1つでも多くウイニングボールを手にしてみせる。

写真=BBM
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