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古田敦也(1965〜)
「脇を甘くしました」

 トヨタ自動車から1990年ドラフト2位でヤクルトに入団した古田敦也は、1年目のシーズンから正捕手の座をつかみゴールデングラブ賞。翌年にはセ・リーグの捕手では初となる首位打者を獲得。異色のメガネ捕手は、またたく間に球界一のキャッチャーにのし上がった。

 躍進をもたらしたのは、野村克也監督(当時)からたたき込まれた捕手理論だけではない。脇を大きく開けて捕球する革新的なキャッチング技術に象徴される、柔軟な発想力がその頭脳にはあった。

 チームを14年ぶりの優勝に導いた3年目のシーズン中のインタビューでは、順風満帆なプロ生活の要因を自ら次のように分析している。

 「何事も・・・

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