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チェイス・アトリー・ルールで混乱、常識の範囲で判定基準を調整中だが…

 

 今年から、遊撃手、二塁手を危険なスライディングから守る、俗に言う「チェイス・アトリー・ルール」ができた。昨年のプレーオフでアトリー(ドジャース)がメッツのルーベン・テハダ遊撃手を骨折させ、それが変更の要因になったからだ。しかし、新ルールが新たな混乱を招いている。

ブリュワーズ対アストロズ戦の9回にアトリー・ルールが採用され、試合終了となった。写真は抗議中/写真=Getty Images


 現地時間5月10日のタイガース対ナショナルズ。6回一死満塁。3対3の同点。二塁ゴロを処理したナショナルズのダニエルマーフィー二塁手は4-6-3の併殺を狙うが、打者走者の足が速く、併殺不成立。三塁走者が生還して4対3となった。このとき、マーフィーはすぐに一塁走者のアンソニー・ゴースを指さし、インターフェアのスライディングだとアピールした。

 今季から走者はあくまで二塁ベースに向かってスライドしなければならないし、スライド後もベースをつかむなどして、とどまっていなければならない。それができなければ打者走者もアウトで併殺になる。

 開幕の週、ブルージェイズの一塁走者ホセ・バティスタは、レイズ戦で併殺崩しのスライディングで二塁ベースを通り抜け、しかも左手で二塁手の右足に触れたとしたとして、打者走者もアウトになった・・・

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