今季のパドレスは43人を指名した。さてこの中から、何人のスター選手が生まれるのか。AJプレラーGMは「正しいプロセスを踏めば結果がでる」と言っているが……/写真は今季のドラフト会場。写真=Getty Images
「『オレたちはクジラを釣りに行くんだ!』とおっしゃっていましたよ」。先日、パドレスでフロント業務を勉強中の
斎藤隆さんと、ペトコ・パークのダグアウト前で話していたときのことだ。同球団にはアメリカ球界きっての敏腕、ドン・ウエルキースカウトがいるのだが、斎藤さんにドラフトの狙いをこう説明したのだと言う。ドラフトで重要なのは才能あるタレント、「クジラ」くらいの大物を釣り上げることなのだ、と。
それもあり、6月9日から11日のMLBドラフトは、パドレスに注目した。結果43選手を指名。24人が投手(左腕8人)、捕手2人、内野手10人、外野手7人。27人が大学選手、16人が高校選手だ。
このコラムで何度か紹介させていただいているが、MLBのドラフトは仕組みが複雑で、前年度成績の悪かったチームが早く指名できる上に、お金もたくさん使える(スロット制)。パドレスはクォリファイングオファーをしたFA選手を他球団に奪われており、その補償で1巡から2巡までに5つも指名権があり、それぞれスロットマネーがついていた。
球団間の差は極端だ・・・
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