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春季高校野球展望
見据えるは夏一本!
北照、大阪桐蔭、広陵目標の全国制覇へ血気盛ん


甲子園常連校が順当に地区大会を制覇

プロ注目左腕齋藤が全4試合登板

 北海道大会は5月26日から6月1日まで札幌円山球場で行われ、北照が9年ぶり4度目の優勝を飾った。10支部を勝ち上がった13校(札幌支部は4校)に加え、推薦出場の駒大苫小牧を含めた14チームが覇権を争った。北照は岩見沢東との1回戦で苦しんだ。7回までの5対0と試合を優位に進めるが、8回に1失点、9回にも4失点で追いつかれてしまう。

 だが、地力で勝る北照はその裏にサヨナラ勝ち。薄氷を踏む思いで初戦を突破すると、準々決勝では夏の南北海道大会でもライバルとなる札幌第一に、7回コールドで圧勝。北見北斗との準決勝も完封リレーで勝ち上がると、東海大四との決勝は1点差勝利。

 プロ注目の左腕エース・齋藤綱記(3年)は先発、抑えに全4試合に登板して、最後は胴上げ投手となった。センバツ出場の駒大苫小牧は武修館との1回戦はエース・伊藤大海(2年)が完封も、準々決勝では白樺学園に完封負け。ここ最近の南北海道大会は北照と駒大苫小牧が2強を形成しており、見逃せない展開となりそう。一方、北北海道勢では、白樺学園と北見北斗が4強入り。夏の開幕まであとわずか。北の大地は今年も、例年以上の熱戦が期待できそうだ。

▲北照が9年ぶりの春の全道王者。夏は2年連続出場を目指す[写真=高原由佳]



強打・大阪桐蔭が圧倒
夏へ期待持たせる内容


 近畿大会は5月24、25、31、6月1日にわたり、わかさスタジアム京都で開催され、大阪桐蔭が2年ぶりの王座を奪回した。

 やはり「TOIN」は強い。3試合で25得点と伝統の強力打線は健在。立命館宇治との1回戦、鳥羽との準決勝をともにコールドで勝ち上がる。センバツ出場の報徳学園との決勝は打撃戦を制して、最後も力の差を見せつける形となった。

 怪物・藤浪晋太郎(現阪神)がいた12年に史上7校目の春夏連覇、昨年も超高校級捕手・森友哉(現埼玉西武)を前面に、春夏連続出場。激戦区・大阪において頭一つ抜けた存在となっていたが、昨秋は府大会4回戦で屈辱の5回コールド敗退を喫した。しかも相手が昨今、大阪で「2強」を形成する履正社と、5季連続甲子園出場を逃したショックはさすがに大きかった。

 しかし・・・

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