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侍ジャパン注目投手クローズアップ
センセーショナルな全国デビューを飾った田中正義[創価大]の可能性

2016年ドラフト超目玉に浮上

 鮮烈な全国デビューだった。6月の全日本大学野球選手権でのこと。創価大の右腕・田中正義(2年・創価)は佛教大との初戦で先発すると、2球目に自己最速の154キロを計測。東京ドームの観客をざわつかせた。

 186センチの長身で、ゆったりしたフォームから投げ込む。投球の約7割が直球で、その3分の1が150キロ台を計測。それに130キロ台のフォーク、カーブを織り交ぜ、三振の山を築く。大会では計4試合(うち3試合が救援)で20回1/3を投げて自責点3、26奪三振。4強進出の立役者となり、特別賞を受賞した。

 対戦した複数の打者は「直球と分かっていても、打てなかった」と脱帽。またネット裏で見守ったプロのスカウトは「今年の候補に入れても、1位で指名される」と絶賛し、報道陣の注目度も一気に上がった。そんな周囲に、田中は「それほどの投手じゃないです」と苦笑いを見せる。

 創価高では1年夏に背番号1を背負う。だが、その後は右肩を痛めて外野手に。3年夏は主将を務め、四番・中堅手として西東京大会で4強入りした。このとき2試合で登板したが、注目を集めたのは同級生のエース・池田隆英(現創価大2年)の方だった。それでも、創価高・近藤省三監督は田中を指して・・・

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