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第71回JABA東京スポニチ大会

 

33歳にして進化を続けるストイックなベテラン右腕



 30歳を超えてもなお、進化する右腕が社会人球界にいる。3月に行われた「第71回JABA東京スポニチ大会」に出場したJFE東日本・幸松司(九産大)だ。予選リーグのJX-ENEOS戦に先発すると、強力打線を相手にわずか3安打で完封勝利。気温10度に満たない肌寒い気候の中の熱投に「スパイクの中で足先が冷えて、かじかんでいたが、投げることに関してはまったく問題なかった。野手に気持ち良く打ってもらえるように、リズムよく投げた」と、106球で投げ切った。

 左打者が6人並ぶ打線から8奪三振。今年覚えたばかりの新球・パームボールも効果的に使った。「サイドスローでは、なかなか投げにくい球種ですけど、昨年から取り組んでいた。今年は使えるメドが立ったので、試合でも入れてみた。縦変化というより、ベース上の奥行きをうまく使えれば」。シンカーとともに打者を幻惑する球種。そして、相手打者の反応を見ながら、組み立てを変える技術も披露した。「真っすぐが良かったので、それを軸にして変化球という感じで。捕手の土屋遼太(早大)が打ち取るシュミレーション通りの配球をしてくれた」と女房役に感謝した。チームは予選リーグで敗退したが、今夏の都市対抗に向け、上々のスタートを切った。

 就任2年目を迎えた道方康友監督(早大)は「終盤は指先が冷えたと思うけど、球数は放れる投手だからね。本当は・・・

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