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近畿学生野球連盟

 

先輩から後輩へとつながれた財産



奈良学園大は主将兼エースの右腕・鈴木[上]と、主砲の3年生・宮本の2人が、初の準決勝進出の原動力となった/写真=菅原淳


 近畿学生リーグで最多41度の優勝を誇る奈良学園大。7年連続20回目の出場となった6月の大学選手権で、これまで阻まれていた8強の壁を突破し、初の4強進出を遂げた。

 主将兼エースで、プロ注目の147キロ右腕・鈴木佳佑(4年・履正社高)は準決勝後「全国の舞台でも通用すると証明できた。ウチのリーグにとっても、ウチの大学にとってもいい大会でした」と振り返った。

 野手は全員3年生以下だが、レギュラーのほとんどが、昨年6月の大学選手権を経験している。そのチームの軸となったのが、鈴木と三番・遊撃手の宮本丈(3年・履正社高)。同じ高校出身の先輩後輩コンビだ。

 春のリーグ戦では鈴木が6勝、防御率0.20をマークして最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を受賞。宮本は打率.556で首位打者となり、投打で他を圧倒して開幕8連勝で14季連続の優勝を果たした。中京大(愛知)との大学選手権1回戦では鈴木が9回1失点で完投し、5対1で勝利。奈良産大から校名を変更した2014年以降では、初の全国白星を挙げた。

 九州国際大(九州六大学)との2回戦では連投の鈴木が9回2失点。宮本が8回に右越えの決勝ソロ本塁打を放ち、3対2で4年ぶりに8強へ進出した。試合後、宮本のところに履正社高・岡田龍生監督から電話があったという。後日、宮本は「今日は履正社デーやな」という恩師の祝福の言葉を直立不動の姿勢で聞いていたと明かし、報道陣を笑わせた・・・

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