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国際大会対策研修合宿

高校日本代表候補が「侍ジャパン」の心構えを吸収“世界一”を明確に定めた初の試みは充実の3日間

 

高校日本代表は毎夏、甲子園大会直後に結成される。準備期間が限られており、今回の研修はチームとしての絆を深める意味でも、有意義な3日間だった(左から星稜高・奥川、大船渡高・佐々木、東邦高・石川、創志学園高・西、横浜高・及川/写真=石井愛子


各校、各県へ持ち帰る学んで得た経験


 悲願の世界一奪取に向け、新たな取り組みがスタートした。今年8月に韓国で開幕するU-18ワールドカップに備えて4月5日から3日間、国際大会対策研修合宿が大阪市内ほかで行われ、全国から選抜された37人のうち31人(春季大会出場選手は不参加)の高校生が参加した。

 過去のワールドカップでは準優勝はあるが、まだ優勝はない。昨年はアジア選手権(宮崎)が行われ、金足農高・吉田輝星(日本ハム)や大阪桐蔭高・根尾昂(中日)ら今年プロ入りした有力選手をそろえて臨むも、3位に終わった。毎年のことだが「限られた準備期間」が課題に挙がる。夏の甲子園大会終了後、すぐに国際大会に臨むことになるため、チーム作りや金属から木製バットへの移行が万全に至らない背景がある。

 昨年9月に「国際対策プロジェクトチーム」を立ち上げ、今回は強化の一環として、この時期に初めて合宿の機会が設けられた。春の時点でさまざまな国際大会で戦う上での知識を得て心の準備をしたり、木製バットに少しずつ慣れるなど、常日ごろからの練習でできることを、各自で取り組んでもらう狙いがある。

 昨年に続いて侍ジャパンU-18代表を指揮する永田裕治監督は「この研修はリーダーズ研修でもあります。ここで学んだことを、各校だけでなく、各県に持ち帰って切磋琢磨してほしい」と選手に呼びかけた。

日本一から飛躍した高い目標設定を強調


 初日の5日には、U-18代表監督経験者の渡辺元智氏(横浜高元監督)、西谷浩一氏(大阪桐蔭高監督)が国際試合へ向けての・・・

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