2年ぶりに出場した日本生命はトヨタ自動車との準々決勝でタイブレークの末に敗退。3試合を通じて、多くの収穫を得た/写真=BBM
「補強選手」の経験を1年後に生かした8強進出
昨夏の都市対抗決勝(大阪ガス―三菱重工神戸・高砂)。両チームのベンチを見渡せば一塁側にも三塁側にも日本生命の選手が……。昨年、日本生命は16年ぶりに本戦出場を逃し、補強選手として敵と味方に分かれて日本一を争っていたからだ。
屈辱のシーズンを経て、迎えた今季は十河章浩監督(近大)が「都市対抗に出場できなかった悔しさを皆が持ち、『優勝しよう』という思いで戦ってきた」と話すように、JABA京都大会を制するなど春先から結果を残してきた。都市対抗の近畿地区二次予選では昨季の社会人ベストナインに選出された藤井貴之(同大)とJABA京都大会でMVPを獲得した
阿部翔太(成美大)がともに防御率1点台と実力を発揮。だが、打線がつながらずに苦戦を強いられた。そして、第5代表決定戦では不振のため「この2日間はあえてバットを握らなかった」という
皆川仁(立正大)が延長10回に決勝本塁打。絶対に逃せなかった都市対抗の出場権を2年ぶりに獲得し「とにかくうれしい」(皆川)と喜んだ。
本大会では補強選手を加えることなく、単独チームでの参戦となったが、2年目の
伊藤ヴィットル(共栄大)やルーキーの
越智達矢(明大)ら若手が成長し、十河監督も「層が厚くなった」と手応えを感じながらの出場。また・・・
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