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東京六大学リーグ

慶大が悔しさバネに3季ぶり37度目のリーグ制覇

 

慶大は早大1回戦を制して、2018年春以来のリーグ優勝を決めた/写真=田中慎一郎


91年ぶり快挙ならずも、開幕9連勝でV奪回


 優勝まで「あと1勝」。その舞台は、伝統の早慶戦である。「永遠のライバル」を相手にする早大1回戦を翌日に控えた日吉グラウンドは、不思議なほど、和やかなムードに包まれていた。練習後、就任5年目の大久保秀昭監督は、一塁ベンチ前での全体ミーティングでこう告げている。

「過去は変わらないが、これから起ころうとすることは自分たちの取り組み、思い、考え、行動によって変えることができる。理想のチームになったし、よく練習したのも間違いない。やってきたことを信じて、仲間を信じて、勝つ喜びを得られるか。何も心配しなくていい。結果に対しての責任は監督がすべて取る」

 大久保監督は社会人野球・JX-ENEOSの監督時代、2012年に都市対抗と日本選手権を連覇、さらに13年の都市対抗で連覇を遂げた。社会人二大大会での3連覇で「15連勝」。都市対抗においては、14年の準決勝で敗退するまで「13連勝」と、驚異的な数字を残している。社会人では就任から8年で理想のチームに達したが、慶大では5年でその域に届いた手応えがある。その理由は?

「社会人は30人という少人数ですが、入社の段階で選手個々が野球観を持っている。一方、大学生は・・・

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