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東大・別府洸太朗が努力の成果を発揮するラストシーズン 元甲子園球児が迎える野球人生の集大成

 

今春は打率.139、2打点と力が発揮できなかっただけに、この秋のラストシーズンにすべてをかける[写真=田中慎一郎]


 ターニングポイントなったのは、東筑高3年夏の福岡大会準々決勝だ。ライトを守っていた別府洸太朗は、打球を追ってフェンスに激突。左手首を骨挫傷してしまった。以後の試合は、先発では出られず(守備固め)、チームは21年ぶりの甲子園出場を決めるも、背番号は9から14に。甲子園の土は踏んだが、1回戦(対済美高)でのプレーはかなわなかった。

「仮にレギュラーのまま甲子園に出場していたら、そこで満足して、野球は高校でやめていました。東大も目指さなかったと思います。たぶん地元・福岡の国立大に入って、バンドを組んでいたでしょうね」

 悔しい思いを引きずったままでは終われない。甲子園で活躍した選手が多く在籍している、東京六大学で勝負しようと決意した。別府は野球人生を締めくくるため・・・

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