11年ぶりの指揮官復帰。熟練の指導は心の部分に響く。自身2度目の栄冠へチームを導く。
リポート=高田博史

2度目の監督就任

　高知・定岡智秋監督(元南海・ダイエー)が、両手を上げて大きく伸びをした。新チームの活動開始以降、自らが打撃投手を買って出ている。

「ずっと投げてなかったからねえ。体バッキバキや(笑)」

　2月9日、高知の練習場である越知町民総合運動場では、暖かい気候も手伝って熱気のある練習が行われていた。

　吉田豊彦前監督(元南海ほか)の退任に伴い、定岡ヘッドコーチが監督に就任することに。第2代監督として、2008年より6シーズン高知を率いた。09年には初の独立リーグ日本一に導いている。20年にヘッドコーチとして復帰して5シーズン目、四国リーグで延べ11度目の春を迎える。

「いや、気持ちはいつも一緒なんやけど。監督でもコーチでも。まあ、やることやったらいいと思うし」

　06年に高知のエースとして17勝を挙げ、最多勝に輝いた相原雅也(かずさマジック)を投手コーチに。外野手兼野手コーチとして佐々木斗夢(立正大)を迎えた。選手も移籍加入した2人を含め・・・