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堀内恒夫の多事正論

堀内恒夫コラム「MVPは優勝チームから選ばれるべき。私が選ぶ2019年のMVPはこの選手だ!」

 

遊撃手ながら40本塁打した坂本がやはりMVP最有力候補だ/写真=BBM


 今週はこの欄の担当氏から、テーマについて注文があった。「今年のMVPを予想してもらえませんか?」。そう言えば、11月もあと少し。26日には今年のプロ野球のMVPが表彰選手の大トリで発表される。もうそんな季節なのか。

 そんなわけで、今シーズン最も活躍した選手を私なりに選んでみるが、その前にMVPについて、私の考え方を書いておきたい。

「MVP」とは、その年、リーグで最も活躍して、チームに貢献した選手だ。チームに貢献したということは、そのチームが好成績を挙げていなければならない。チームが最下位で、その中でいくら勝っても、どれだけ打っても、優勝チームでエースとして投げまくり、中心打者として打ちまくった選手に比べると、価値は低いのではないか。

 過去には、当時の日本記録を塗り替えた52本塁打の南海・野村克也さん(1963年)、三冠王になった巨人王貞治さん(74年)、ロッテ時代の落合博満(82、85年)、ダイエー時代の松中信彦(2004年)、さらには新人で目覚ましい活躍をした日本ハム木田勇(80年)、近鉄・野茂英雄(90年)ら優勝チーム以外からMVPに選ばれた選手はいるが、彼らは異例中の異例と言ってもいい。MVPは優勝チームから選ばれるべきというのが私の持論だ。

 その考え方を基に言うなら、今年のセ・リーグのMVPは・・・

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レジェンド堀内恒夫の球界提言コラム。

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