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よく分かる!ルール教室 / 元日本野球規則委員 千葉功

2019年度の規則改正で、マウンドに行く回数について変更あり。その内容とは?【前編】

 

2019年度の規則改正で、“マウンドに行く回数”について変更があると聞きました。具体的に、どのようなことですか。

“マウンドに行く回数”については野球規則5.10(l)に定められていました。今年度の改正で、項目自体も“監督・コーチがマウンドに行ける回数”にあらためられ、以前に解説した準備投球の球数制限の撤廃により、【原注】内の「リリーフ投手は、審判員の適宜な判断において、8球またはそれ以上の準備投球が許される」の部分が「リリーフ投手は、審判員の適宜な判断において、必要な準備投球が許される」に改正されています。

 また、これ以上に大きな変更点としては、5.10に(m)および同【注】が追加されていることです(※18年度までは5.10は(l)までだった)。せっかくの機会ですので、5.10(m)ならびに同【注】の全文を次号と2回に分けて紹介しましょう。

5.10(m)マウンドに行く回数の制限


 以下の規則は、メジャー・リーグで適用される。マイナー・リーグでは、1試合のマウンドに行ける回数について、本項規定と異なる制限を設けてもよいし、制限を設けないこともできる。

(1)投手交代を伴わないでマウンドに行くことは、9イニングにつき1チームあたり6回に限られる。延長回については、1イニングにつき1回、マウンドに行くことができる。

(2)監督またはコーチが投手と話すためにマウンドに行った場合、回数に数える。また、野手が投手と相談するために守備位置を離れた場合や投手が野手と相談するためにマウンドを離れた場合も、位置や時間にかかわらず回数に数える。ただし、次の場合を除く。

※次号に続く[文責=編集部]
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元日本野球規則委員・千葉功による野球ルールコラム。

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