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伊原春樹コラム

伊原春樹コラム「大相撲、女子駅伝から受けた熱気『技』を磨くこと、ニューヒーロー出現の重要性」

 

全国都道府県対抗女子駅伝の2区で快走したドルーリー[写真=佐藤真一]


 プロ野球のキャンプインまで1週間ほどに迫っている。胸の高まりを覚えるが、それまでの間、ほかのスポーツも存分に楽しんだ。最近、観た中でワクワクしたのはまず大相撲だ。初場所での朝乃山の頑張りに目を奪われた。2016年3月場所で初土俵を踏んだ朝乃山。189cm、174kgと立派な体格を誇り、得意の押し、右四つ、寄りを武器に20年には大関に昇進した。「さあ、次は横綱だ」と勢いづくところだったが、21年5に新型コロナウイルスの対応ガイドラインに違反していたことが判明。6場所の出場停止処分を受けてしまった。

 6場所ということは1年になる。22年7月場所で再出発となった朝乃山だが、番付は三段目22枚目からと幕下になってしまった。自業自得とはいえ、幕内を目指して苦難の道のりを歩むことになったが、“NO.2”まで上り詰めた男がくさることなく白星を積み上げ、今場所から十両復帰となった。そして初場所で力強い相撲を展開した朝乃山は見事に14勝1敗で優勝。相撲人として失格のレッテルを貼られてから復活を目指す懸命な姿を目にして、私もかなり感情移入してしまった。

 しかし・・・

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伊原春樹の野球の真髄

伊原春樹の野球の真髄

座右の銘は野球道。野球評論家として存在感を放つ伊原春樹の連載コラム。

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