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本誌編集長コラム

兼任コーチの強い決意

 

 特集でも触れているが、今季から兼任打撃コーチを務めることになった高橋由伸巨人)が意欲的に自身の役割に取り組んでいる。「いつになく元気」と原辰徳監督も目を細めるほどだ。今年で40歳、プロ18年目のシーズンを迎えた背番号24。兼任コーチとなれば、軸足がコーチの方に移ってしまう場合が多々あるが、本人は「中途半端にならないようにしたい。レギュラーを取る」と意気軒高だ。

 宮崎キャンプ取材に訪れた前西武監督で元巨人ヘッドコーチの伊原春樹氏には「今年にかけています」と力強く言ったという。「あのもの静かな由伸がね。『今年、いい成績を残せたら、あと4、5年は現役を続けられると思うんです』と言うんだよ。驚いたね」

 自身のプロ野球人生を左右する1年への固い決意。昨季も8月には18試合に出場し、打率.340をマークして、本塁打も3本放った。24日の中日戦で右手中指を脱臼し、そのまま復帰することなくシーズンを終えたが高い打撃技術は健在だ。高橋がレギュラーを奪取すれば、有形無形の好影響をチームに与えるのは間違いない。“新生・高橋由伸”が大暴れすることを期待したい。
野球の風

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週刊ベースボール編集長の編集後記。球界の動きや選手に対して編集長が思いをつづる。

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