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変わるべきか、変わらざるべきか、それが問題だ。プロ野球チームの“チームカラー”とは何だろうか?

 

オリックス糸井嘉男の攻守でのスーパープレーは、オリックスの試合を見る際の大きな楽しみだ


 早稲田の西門を出てすぐのところに「三品食堂」という牛メシ屋があるが、先日、久しぶりに入ってみた。「オオタマギューッ!」と大声を出したらキョトンとされたが、40年以上前の我々はこの一点張りだった。これは「大玉牛」と書く。つまり、大盛玉子つき牛メシのことである。このメニューはすでになく、フツーの牛メシを頼んだら、妙に色が薄い。昔は、しょう油でギトギトに煮詰められた真っ黒けの牛肉がメシの上に乗っていて、これがまた旨かったのだ。それがいまや吉野家風の色と味。学生の好みが変わったのだろう。

 ついでだから、早稲田周辺のメシ屋を紹介してみる。ラーメンの「メルシー」は、味も値段も健在!40数年前と味は変わってないし、とにかく安い(吉田照美さんもよく通ったという)。天プラの「金城庵」とソバの「三朝庵」も味は変わっていなかった。最近開店の行列のできる鶏ソバ屋(店名を忘れた)は、めん硬めで頼めば、かなりいける。消えてしまった店も多いが、「河太郎」が閉店したのは、まったく残念、無念!ここの子牛のチーズカツは絶品だった。

 こんなことを書いているとキリがないが、チームカラーとは何だろうと考えていたらこんな出だしになってしまった。チームカラーがどんどん変わっていくのは、オーナー企業がどんどん変わっていった球団だろう。買収されるたびに経営者の好みが野球に反映される。反対に巨人阪神のように伝統からそれることが難しい球団は、少々無理をしてでも、“巨人らしさ”、“阪神らしさ”にこだわる。実は、これがチームの人気と力を維持させるためには重要なことなのである・・・

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岡江昇三郎のWEEKLY COLUMN

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プロ野球観戦歴44年のベースボールライター・岡江昇三郎の連載コラム。

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