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野村克也の本格野球論

野村克也が語る「2013年シーズン回顧(2)」

 

今の選手たちは何と鈍感なのか


 前回からシーズン総括として、楽天巨人の日本シリーズを振り返っている。

 巨人打線は田中将大をはじめとする楽天投手陣に技術力だけで対し、敗れた。スコアラーが集め、コーチ陣が解析したデータを聞きに来る選手が巨人には少ないと聞いたこともある。技術力で相手を打ち込み、攻略するのも、決して間違いではない。しかし、田中ほどのピッチャーにそれでは敵うまい。優れたピッチャーを攻略するには、頭脳と目を駆使しなければならないのだ。“目”とはすなわち、目の付け所。田中なら、田中を攻略するのに役立つポイントが必ずある。それを見つけられるかどうか。孫子の兵法「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」は、勝負の世界において永遠の原則である。

 日本シリーズを見ていて、私は考えた。巨人の選手に「野球とは」と問うたら、彼らはどう答えるのだろう。私なら、「野球とは・・・

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野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

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