週刊ベースボールONLINE

野村克也の本格野球論

野村克也が語る「休みたければ二刀流はやめろ」

 

監督に「休め」と言われても……


日本シリーズ第3戦でサヨナラ打を放った大谷。スターなのだから休むことなく毎試合、出てほしい/写真=小山真司


 締め切りの兼ね合いで、日本シリーズ第3戦終了後には、この原稿を提出しなければならない。

 ここまで第1、2戦を広島が、第3戦を日本ハムが取った。過去、日本シリーズ第1戦の勝者が日本一になった確率は64.1%なのだそうだ。確かに率はいいが、私は少し考えが違う。第1戦は、事前に収集しておいた相手の情報を確認するための試合。“本当の戦い”は第2戦からである。

 その大切な第2戦を落とした日本ハム。たった1試合で打順を入れ替えるなど、私には賛成できない。監督の迷いが選手にも伝わるし、打順を下げた選手は「俺は監督に信頼されていないのか」と動揺する。しかも翌日が移動日であるにもかかわらず、中心の大谷翔平を休ませた(9回、代打で1打席のみ起用)。私だったら、『三番・大谷』で第2戦に臨んだと思う。それはなぜか。スーパースターは休んではいけないからだ・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

野村克也の本格野球論

野村克也の本格野球論

勝負と人間洞察に長けた名将・野村克也の連載コラム。独自の視点から球界への提言を語る。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング