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2018ドラフト指名選手クローズアップ

ソフトバンク2位・杉山一樹(三菱重工広島・投手) 覚悟を持って挑んだ社会人。高卒3年での“公約”実現

 

「153キロ」。今夏の都市対抗準々決勝(対JR東日本)で、0対7と劣勢の7回裏途中、JR西日本が送り込んだ4番手の補強右腕がたたき出した初球に、東京ドームのネット裏がどよめいた。11月3日の社会人日本選手権でも、153キロをマークした193センチ右腕の秘めた可能性に迫る。
取材・文・写真=寺下友徳

ソフトバンク工藤公康監督と王貞治会長のサインボールを手に満面の笑みを見せる


「プロ野球志望届を出すべきか。それとも……」。2015年秋、駿河総合高3年の杉山一樹は、人生の岐路に立っていた。

 中学時代は外野手。3年間で身長が170センチから188センチまで伸びたこともあり、高校では自ら望んでいた投手に転向した。かつて島田商高で仁藤拓馬(2006年高校生ドラフト・オリックス4巡目指名、現同球団広報)を育てた望月俊治監督の下で、投手としての基礎、基本を学んだ。「高校2年の冬に、シャドーピッチングや走り込みに取り組んだ」。3年春には初めて背番号1を着け、球速も10キロアップの145キロに。190センチの大型右腕として一躍、プロ注目の存在となった。

 しかし・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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