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2022ドラフト指名選手クローズアップ

楽天5位・平良竜哉(NTT西日本・内野手)ファンを魅了する『琉球のアルトゥーべ』「野村勇さんの成績を超えられるように頑張ります」

 

50メートル走5秒9、遠投110メートルの身体能力を誇る。小柄ではあるが、パワーを秘めており、一発で流れを変えることができる。1年目から当然、勝負をかける。
取材・文=小中翔太

10月20日のドラフト当日、自身のプレースタイルを色紙に書いた[写真提供=NTT西日本]


 身長170cmの体に似つかわしくないパンチ力と脚力を秘める。そのプレースタイルと出身地から、NTT西日本・平良竜哉についた呼び名は「琉球のアルトゥーべ」。内野を守れる右の強打者は、球界を見渡しても貴重な存在だ。

 本家のホセ・アルトゥーべ(アストロズ)は170cmに満たない身長ながら2014年から4年連続で200安打を放ち、19、21年には31本塁打を記録した。平良も大学1年春に3本塁打。下半身を中心に鍛えていた高校時代の通算本塁打は10本をわずかに超える程度だったが、引退後に上半身もバランス良くトレーニングすると世界が変わった。金属バット以上に木製バットでアーチを量産し大学4年間で福岡六大学リーグ通算16本塁打をマークした。通算打率も.362と圧倒的な数字を残していたが4年秋のドラフトでは指名漏れ。課題は守備と走塁だった。悔しさもあったがすぐに「NTT西日本に入って2年後に絶対(プロへ)行く」と気持ちを切り替え、入社後は長所の打力を伸ばすとともに多くの時間を守備、走塁のレベルアップに割いた。

 高校では二塁と三塁を守っていたが、大学でのメーンポジションは一塁。守備力は社会人の先輩との差も歴然だった。コーチからのアドバイスはまるで初めて内野守備に取り組む外野手に教えるかのように・・・

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ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフト指名選手クローズアップ

ドラフトで見事に指名を勝ち取った選手たちに焦点を当てる短期集中連載。

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