どの球団も常に欲しているのが“打てる捕手”である。
そのニーズにかないそうな高校生がこの栗原陵矢。1年時から要のポジションを守ってきた。
捕手育成には時間がかかると言われるが、大きな欠点もないこの選手の攻守走のバランスが整えば、飛躍する可能性が大いにあると言えそうだ。 「守」を上げればバランス良い選手に
中学時代から硬式野球の県選抜、
中日本選抜などで実績を残し、県内外強豪校からの誘いも多かったという栗原だったが、その進学先には地元で力をつけつつあった公立校・春江工高を選んだ。そこで1年夏からマスクをかぶり、ときには上級生に対して叱咤激励する姿も見られた。野球に対する真摯な姿勢が感じられる好選手である。
打撃フォーム(8.5点)は特に評価できる項目である。レベルスイングがしっかりできており、フォロースルーも大きく取れる打ち方は、同じ左打者で大阪桐蔭高時代に甲子園で快打を連発した
森友哉(現
西武)にも似ている。バックスイングはやや浅いものの、軸足(左足)をうまく使えており、前足への力の掛け方も良い。ミート率が高く、センターを中心に打球を飛ばすことのできる、バットコントロールに優れた好打者と言えそうだ。
選球眼(8.0点)も良く、ストライクゾーンに来た球を着実にミートできている。現時点では外角球の見極めに課題を残しているが、概ね把握できている。
捕手守備(7.5点)は・・・
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