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Vol.23 伊藤諒介[法大・内野手]

 

高校通算94本塁打。鳴り物入りで法大に入学したスラッガーも、右肩の故障もあり伸び悩んだ。
スイングスピード、内角球打ちは一級品。今後求められるのはアベレージだろう。飛躍のために、克服したい課題を探ってみた。


 クセのない自然体で、背筋も伸びた良い構えをしている。内角寄りの球に対するバットの出がスムーズで、このコースの球については軸回転で素晴らしい打球を飛ばす。打撃フォーム(9.0点)は評価できる。

 ただ、外角球への対応には課題が残る。こちらの球にはコースに逆らい引っ張り、ドアスイング気味になってしまうことがある。しっかりとポイントに引きつけて逆方向の三遊間に打つようにするなど、外への対応が打率アップのカギとなりそうだ。タイミングの取り方はいい。どのコースにも逆らわず自然に打つことを意識してもらいたい。



 選球眼(8.5点)についても、外角球の見極めが必要だ。今は結果を求めて早打ちする傾向にある。ストライクゾーンを把握し、自分のポイントを確認した上で丁寧な打撃練習をしてもらいたい。

 内野守備(8.0点)では三塁は強い打球が飛んでくることから、前、左右とすべてにおいて、一歩早く出ることを意識してもらいたい。バント処理も投手に任せることなく、今以上のチャージ、積極性が欲しい。

 足は決して速くはないが・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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