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Vol.29 小野田俊介[早大・外野手]

 

この春3アーチを放ち、東京六大学リーグ現役最多11本塁打をマークしている右のスラッガー・小野田俊介。昨秋に手術した右ヒザの回復具合が気掛かりではあるが、万全であれば将来性高い主砲であることは間違いない。まだまだ伸びる要素があり、右の外野手としての期待も高まってきている。

 打撃フォーム(8.5点)を語る上でやはり大きなポイントとなるのは、昨年11月に手術した右ヒザ前十字じん帯の回復具合だろう。スケールの大きい打撃フォームが長所であるが、春の打撃フォームを見ると、この故障により軸足にタメが作れず、その結果、確実性に欠く傾向が見られる。右ヒザを完治してもっと柔らかく使うことができれば、この欠点も解消されるはずだ。

 選球眼(7.5点)は打撃フォームに影響を受けるもの。今は打席で突っ立っているようで、ストレート、変化球ともに選球眼に問題がある。ミート力、打球の速さ、強さは大学生の中でも有数で、インパクトで強くたたける能力がある。軸足を柔らかく使い、重心の高さを修正できれば、球を引きつけることができ、球の見極めも良くなる。



 投手出身であり、外野守備(8.5点)で発揮する強肩は十分に高いレベルにあり、相手も警戒しているはず。ただ、三塁、本塁への返球にはコントロールのばらつきが見られる。相手が次のプレーに移りやすいように、正確な返球を心掛けてもらいたい。また・・・

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プロフェッショナルレポート

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元巨人チーフスカウトで現在はベースボールアナリストとして活動する中村和久によるドラフト候補生の能力診断。

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