舞台は東都大学二部リーグ。昨秋までの各校グラウンドの「ホーム&ビジター」でなく、主に公営球場となるため、戦う環境は改善される。スカウトも視察しやすくなり、今春は岡野祐一郎にとっても猛アピールのシーズンとなるはずだ。


　高校時代から甲子園で安定感のある投球を見せていた右腕。上背はないが、打者をよく観察しながら投げられるクレバーさが特長だ。青学大は現在、東都大学二部リーグだが、最終学年でチームを一部に押し上げ、再び神宮の舞台で躍動する姿を見せてほしい。学生ラストイヤーを控え、プロ球団のスカウトからすれば、どのポジションもできる器用さもあるだけに、今後もマークを続ける対象になる。残る2シーズンで、結果が求められることになる。

　オーソドックスな無理のない形で投げられているので、投球フォーム(8.5)のバランスはいい。フォームで緩急をつけるというか、間をつくれる点がいい。左足の上がり方もスムーズ。このままの形で投げられるように続けてほしい。あえて課題を挙げれば、踏み出す左足がアウトステップになることがあること。体重移動がぶれると、リリース時に球に力が伝わらなくなってしまうので注意が必要だ。

　ストレート(8.0)のキレはいいが・・・