父は阪神で活躍した関本賢太郎。その感性を継ぐプレーぶりで、NPBスカウトからも注目を浴びている。昨夏は控え捕手として、甲子園で全国制覇を経験。今夏はセンバツ代替の交流試合(8月15日、対星稜高)で主将としてけん引する。 取材・文=沢井史 写真=宮原和也 二塁送球1秒82。遠投120メートルと捕手として高いポテンシャルを持ち合わせており、NPBスカウトも熱視線を送る
主将で四番。履正社高の大黒柱を担う
関本勇輔は、阪神に18年在籍した賢太郎氏を父に持ち、入学前から「関本氏の長男が入学するらしい」と噂になった。だが、入学しても関本の名前が出てこない。同級生の
小深田大地は夏の府大会でいきなり1ケタの背番号を背負い、先発に名を連ねていた。同級生の躍動を横目に、実は葛藤の日々が続いていた。
「一言で言うと、練習が予想以上にキツかったんです。入学してしばらくは、体づくりのための反復練習があることは覚悟していたんですけれど、予想以上の内容の濃さに、ついていくことが精いっぱいでした。履正社のメニューを初めてフルでこなした日、帰ってから階段を上がろうとしたら、体が動かない……。足を上げるのもひと苦労。3年生はこのメニューを毎日こなしているんだと思うと、自分はついていけるのか不安でした」
入学してから夏までに体重が一気に7kgも落ち、体力もなくなっているのが分かった。入学してすぐに試合に出場することを夢見ていたが、夢のまた夢だった。
履正社高に入学を決めるきっかけとなったのが4年前・・・
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