首都大学二部リーグにスピードスター候補が潜んでいる。大舞台での実績はないが、ポテンシャルの高さは、すでにNPBスカウトへアピール済。獨協大から初のプロ野球選手誕生へ、期待は高まる。 取材・文=大平明 写真=橋田ダワー 3年秋までにリーグ戦通算22盗塁。二盗でアウトになったことはないという
「プロ野球選手になるという小さいころからのあこがれが、具体的な目標へと変わったのは、あの合宿がきっかけでした」
そう振り返るのは昨年12月、獨協大の選手として初めて、侍ジャパン大学日本代表の選考合宿(愛媛・松山)に参加した
並木秀尊だ。注目を集めたのはその快足ぶり。50メートル走の測定では参加選手中トップとなる5秒32(一歩目の着地から計測)をマークしたのだ。中学時代、100メートル日本記録保持者(9秒97)のサニブラウン・アブデル・ハキームに勝った男として有名な中大・
五十幡亮汰をも上回ってみせたのである。
「合宿へ行く前に亀田(亀田晃広)監督から『50メートル走のような数字がはっきりするところで1番になれば、周囲の目が本当に変わるぞ!』と言われていたので、良いアピールができたと思います」
1日にして、首都大学リーグ二部でプレーしている無名の存在からドラフト候補へと立場を変えた並木だが、その俊足はリーグ戦でも実証済み。昨年は春に7盗塁を決め・・・
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