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2021ドラフト候補クローズアップ スカウト熱視線のプロ注目プレーヤー

桐敷拓馬(新潟医療福祉大・投手)ピンチで真骨頂を発揮する149キロサウスポー

 

関甲新学生リーグの一部に在籍する新潟医療福祉大は2013年に創部した。過去最高成績は2位。今春は悲願のリーグ優勝と大学選手権初出場を狙っているが、キーマンとなるのは本格派左腕である。
取材・文・写真=岡田浩人

同大学出身である中日の左腕・笠原にあこがれを抱く。先輩と同様に努力を重ね、3年間で力を磨いてきた


 全国レベルでの実績は乏しいが、学生ラストイヤーの結果次第で、今秋のドラフト候補に浮上しそうなのが桐敷拓馬である。

 がっしりとした下半身を軸として、スムーズな体重移動から最速149キロの真っすぐを投げ込む。スライダー、ツーシーム、チェンジアップのほか「一番、自信がある」というフォークの制球が良く、狙って三振を奪うことができる。

 昨秋の関甲新学生リーグでは白鴎大を相手に4安打、10三振を奪い、1対0の完封。自己最多のシーズン3勝を挙げた。コロナ禍で春季リーグ戦は中止となったが、桐敷にとって実り多い1年となった。

「秋の白鴎大戦でシャットアウトできたことが、自信になりました。あの試合で『もっと上のレベルで野球をやりたい』とプロを目指す決意が固まりました」

 2019年12月から指揮する鵜瀬亮一監督は「白鴎大戦も含め、チームが苦しいときにしっかりと投げ切ってくれた。エースの自覚が出てきた。そこが一番の成長」と目を細める。中日の先発左腕として19年に開幕投手を務めた左腕・笠原祥太郎オリックスのクローザー候補・漆原大晟に続き、創部9年目の同大学から3人目のプロ入りが期待されている。

 特に・・・

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