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ドラフト逸材クローズアップ

吉川雅崇(小倉高・投手&内、外野手)屈指の伝統校をけん引する二刀流「『できない』ではなく『どうしたらできるか』しか考えていない」

 

投げては146キロ。野手としても内、外野を守れる高い身体能力を誇る。県内トップクラスの進学校だが、高卒プロ入りへの熱き思いは、絶対にブレない。
取材・文=前田泰子 写真=上野弘明

右腕エースとしても頼もしい存在であり、1956年夏以来の甲子園へ導くつもりだ


 いわゆる「県立進学校のエース」というタイプからは少しかけ離れているかもしれない。吉川雅崇は181cm81kgと体格に恵まれ、投手として最速146キロ。さらに、打者の素質も十分で50メートル走は6秒ジャスト、遠投115メートルと抜群の身体能力を誇る。「内野も外野もできます。身体能力には自信があるので、どこでも守れます」と二刀流をこなす自信を見せる。

 小倉高と言えば、福岡県内でも有数のレジェンド校だ。野球部は甲子園球場が誕生する前の1919年夏に全国大会へ初出場し47、48年と夏の甲子園で連覇を果たした。センバツでは優勝こそないものの2度の準優勝。1978年春以降(夏は56年が最後)、甲子園から遠ざかっているが、戦前、戦後と九州の高校野球を引っ張り、伝統も実績も県内ではトップと言っていい。野球だけではない。学校創立は1908(明治41)年。政財界の要職に就くOBも多く、毎年、東大や京大の合格者を出す県内有数の進学校でもある。

ドラフトへの譲れない思い


 そんな古豪で吉川は1年秋からエースナンバーを背負ってきた。球速は昨夏に140キロを超え・・・

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