週刊ベースボールONLINE

「対決」で振り返るプロ野球80年史

第44回 アメリカへ渡った野茂・イチロー・松井 vs 旧態依然のプロ野球

 

近鉄の無責任と事なかれ主義が結果的に野茂をメジャーに。イチローが大記録!


 この連載も1990年代半ばまで進んできた。まあ、現代史と言ってもいいところまで来たワケだ。

 この90年代半ばは、プロ野球の歴史の中でも画期的な出来事が連続した。まず、90年に近鉄に入団した野茂英雄が、驚くべき“奪三振力”で日本での最後のシーズンである94年までの5シーズンで、1051回1/3で1204三振を奪ったことが、アンビリーバブルな出来事だった。あの江夏豊(阪神)は、ルーキーの67年から4シーズンで1155回1/3を投げ1228奪三振。江夏よりかなり速いペースで1200奪三振を達成したのだから、これは驚きだった。江夏の新人からの奪三振ペースを上回る投手など、二度と現れまいと思われていたからだ。

 野茂はルーキーの年から4年連続最多勝、4年連続最多投球回、そして、4年連続最多奪三振というものすごい成績を残している。これは江夏も、あの金田正一(国鉄)も成し得なかった快挙である。

 その野茂が首脳陣と野球観を巡って対立を深めたのがこの94年・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」で振り返るプロ野球80年史

「対決」軸から80年のプロ野球史を振り返る読み物。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング