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野球浪漫2019

楽天・銀次 何度でも立ち上がる 「もう一度、あの夢みたいな瞬間に立ち会いたい」

 

プロ14年目の今季、キャプテンとしてチームをけん引している。個人では通算1000安打を達成した生え抜き選手は、チーム屈指のヒットメーカーとして強力打線の一角を担う。目指すところは一つ。2013年を上回る歓喜の瞬間だ。
文=金野正之(河北新報社) 写真=BBM


理想の選手は意外な人物


「じぇじぇじぇ」。つい驚いてしまうほど東京から離れた岩手県沿岸北部の普代村が故郷だ。早朝、東京駅から東北新幹線で盛岡を通り過ぎ二戸駅まで。そこから在来線を2本乗り継ぐ。約5時間、昼前にやっと普代駅。最寄り市部はNHKのドラマ『あまちゃん』で知られる久慈市。コンビニも隣の野田村までない。自然に囲まれたのどかな漁村で、銀次少年も「子どもだから勘弁して」と海に潜ってウニをこっそり捕り、釣った魚を自分でさばいては食べた。

 31歳、東北楽天一筋でプロ14年目になる。嶋基宏からキャプテンも引き継ぎ、堂々たるチームの中心選手。それでも田舎のあんちゃん的な純真さは失わず、周囲に流されない芯の強さもある。長男は虎次郎、次男は桃次郎と命名したのも銀次流。虎次郎は『男はつらいよ』、桃次郎は『トラック野郎』の主人公に影響を受けた。

 この原稿のための会話で、唐突にクイズを出してきた。「オレの今の理想の選手、誰か知りたくないですか?」。子どものころから高橋由伸(元巨人)を目指してきたが、変わったらしい。ヒントは巨人と昭和。銀次の目標は常に首位打者だし、左の巧打者で守備もうまいとなれば篠塚和典さんあたりだろうか?

「ふふふ・・・

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苦悩しながらもプロ野球選手としてファンの期待に応え、ひたむきにプレーする選手に焦点を当てた読み物。

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