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野球浪漫2020

中日・加藤匠馬 『細心に堂々と』 「出た試合に勝つ。それを重ねた先にレギュラーがあると思ってます」

 

2年連続で開幕スタメンに名を連ね、正捕手争いの一番手と思われたが、プロ6年目の今季は出番が減少している。それでもやるべきことは変わらない。勝てる捕手を目指し、日々、奮闘中だ。
文=渋谷真(中日スポーツ) 写真=高塩隆、榎本郁也、BBM


無言のメッセージ


 今季の中日の開幕投手、大野雄大はなかなか勝ち星に恵まれない。5度の登板を終えた7月中旬でなお未勝利。そして、加藤匠馬との開幕バッテリーは3試合目から解体されていた。

 野球のバッテリーは、よく夫婦に例えられる。投手が夫で捕手が妻。男尊女卑の名残であり、また今や多くの夫婦の実態ともほど遠く、いわば死語に近いが、夫唱婦随という言葉もある。投手が主導権を握り、捕手が少し下がって支える。

 その一方で、一般的に野球の配球はリードというように捕手が組み立て、投手がうなずくから「婦唱夫随」が円満(成功)の秘訣かもしれない。

 大野と加藤は大野が4歳上。年齢だけではなく、この2人は典型的な夫唱婦随である。大野は明るく朗らかで、子どものころからクラスの中心にいたタイプだ。一方の加藤は控えめで何でも黙々とやるのが長所。そんな年下の女房役を放ってはおけないのか、大野が加藤を引っ張ってきた。それを象徴するのが2月1日、沖縄キャンプ初日のブルペンだった。

 北谷球場では8カ所あるマウンドのうち、6つはナゴヤドーム仕様、残りは東京ドームとマツダスタジアム仕様にしてあった。大野はマツダを選択した上で・・・

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苦悩しながらもプロ野球選手としてファンの期待に応え、ひたむきにプレーする選手に焦点を当てた読み物。

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