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西武・野上亮磨インタビュー 基本を胸に腕を振る

 

「野上、十亀がカギになる」。辻発彦監督が開幕前、投手陣のキーマンとして名前を挙げていた野上亮磨が力投を続けている。6月12日現在、10試合に登板して4勝5敗、防御率3.28。負け先行に本人は納得していないが、9年ぶりの優勝を目指すチームに欠かせない存在だ。
取材・構成=小林光男、写真=井田新輔


格段に上がったストレートのキレ


 8、11、8、7、3。 2013年に自身初の2ケタ勝利を挙げた野上亮磨だが、以後は白星の数が下降線をたどるばかりだった。ただ、7勝に終わった15年は結果こそ伴わなかったが、調子自体は悪くなかった。問題は昨年だ。何もかもがうまくいかず、わずか3勝。

 もう、ダメかな……。焦燥感に駆られて行く中で、復活のためにすがったのは“基本”だった。

──昨年と比較して今年はマウンド上で自信を持って投げているように感じられます。土肥義弘投手コーチはストレートのキレが増したことを、その要因に挙げていました。

野上 そうですね。昨年の秋からストレートの強化に取り組んできました。空振りを取れますし、球筋、角度など、いまは思いどおりのストレートを投げられています。キャッチボールの時点から、昨年と違う感覚が自分の中にありますね。軽くピュッと投げても、スーッといいボールが行きます。

──それまではストレートが疎かになっている部分もあった?

野上 ストレートはある程度、コントロールできているつもりでした。それで変化球の練習ばかりをやっていましたね。“結果球”だけを追い求めて、“過程”を忘れていた。やっぱり、ストレートあっての変化球。ピッチングの基本がまったくなっていませんでした。

──やはり基本は大事。

野上 僕、1年目にキャッチボールが適当だったんです。投手コーチにも「ちゃんとせい」と怒られていたんですけど、単なる肩ならしだ、と。「ピッチングと違うじゃん」と屁理屈ばかり。でも、年齢を重ねるごとに大事さが分かってきました。やはりキャッチボールがダメな投手で、いい投手はいない。例えば感覚を取り戻すためにも必要なモノですから。大事にしないといけません。

──力の抜き方を重視したトレーニングも積んだそうですね。

野上 自分の体を理解して、効率良く使うことをここ3、4年くらい取り組んでいたんですけど・・・

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