オープン戦最終戦が終わった後に開幕スタメンのメンバーをおおむね公表した阪神の矢野監督[中央]や激励会で公表した巨人・原監督。オレはなぜ公表してしまうのか……と思ってしまうわけよ/写真=BBM
イチローの引退について、彼の意思を尊重するよ
あらためて
イチローのことを思う。ホンマに引退となった。もちろん、まだやれるに違いない。惜しい、もっとやってほしい……。そんな声が鳴りやまない。でも、これがイチローの決断である。彼ほどの選手よ。周囲の声に惑わされない。あくまで本人の意思。それを尊重するしかない。
45歳か……。よくもここまでやったよね。50歳のメジャー・リーガーが見られるかもとオレもワクワクしたけど、45歳でもホンマ、立派やったよ。オレが引退を決意したのは38歳のとき。当時は長くやったほうやった。今でこそ40歳以上の選手が各球団でプレーしているけど、その当時は30代のうちに引退ということが多かった。ほとんどが体力面の限界。オレもそうやった。ヒジ、肩、足、腰……とすべてを痛め、それが持病になっていた。満身創痍というのか、思ったようなプレーができなくなって、これが限界と悟った。
イチローもそうだったんだろうか。最後の最後、自分のイメージとは違う形になっていったんだろうね。例えば、目で言えば、反応が鈍くなり、微妙なズレが生じる。こんなことで、気がつく。すべてに突出した能力を持っていたイチローだけに、このわずかなズレは大きな違いとなって、はね返ってきたのではないだろうか。
不世出のオールラウンダーやな、彼の決断を認め、ファンは今後のイチローに、期待を寄せる。これから、どういった野球への携わりをしていくのか。日本球界との関係は? でもイチローはどこまでもイチローやと思うよ。独創的な感覚で、再びわれわれを楽しませてくれるに違いないわ。それを期待して、今までありがとう!! と、このコラムを借りて伝えたい。
さて、日本のプロ野球の開幕である。実はこのコラムは開幕前日(3月28日)に書いている。これまでも何度も書いたけど、出版物には締め切りがある。だから開幕を見届けることはできないわけだ。これが残念でならない。しかし、締め切りは容赦なく迫ってくる、だから開幕の勝ち負けに関係なく、話題をつづっていくしかない。
それで開幕にあたって感じたことがある。それは・・・
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