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舞台裏の仕事人

室井昌也 韓国プロ野球の最新情報を発信する“伝え手”のしごと

 

昨年の11月に行われたWBSCプレミア12で日本を準決勝で破り、世界一に輝いた韓国では今、若者(特に女性)を中心にプロ野球が一大ブームとなっているという。そんな知られざる隣国のホットな球界情報や最新ニュースを、ラジオ日本『峰竜太のミネスタ』内のコーナーで発信しているのが室井昌也さんだ(今年7月5日に「室井昌也の韓国野球を観に行こう!」がスタート)。2002年から韓国プロ野球の取材を行う、“韓国プロ野球の伝え手”で、その取材成果や韓国球界とのつながりは、ラジオ以外にも日本のメディアやNPB各球団にも反映されているという。
取材・文=坂本匠、写真=室井昌也氏提供、BBM


韓国野球を伝える使命感


国際大会では侍ジャパンの前に常に立ちはだかるアジアの強敵・韓国だが、現地のプロ野球情報を扱う日本メディアは極めて少ない。そのような状況下で、シーズンの1/3〜1/4を現地で取材し、常に最新の情報を発信しているのが、室井昌也さんだ。“韓国プロ野球の伝え手”を自認する室井さんと韓国との出合い、そして多岐にわたる仕事内容とは。

 1982年、私が小学校4年生のときに、韓国でプロ野球がスタートとしたというニュースをNHKで見て、MLBのように明らかに違うものではなく、日本とは微妙に違うところに面白さを感じました。これが韓国野球との最初の出合いです。その後、興味をそそられる対象として常に韓国が頭の片隅にあり、98年からは韓国語の勉強をスタート。そして02年、いろいろ考えることがありまして韓国へ留学し、そこで週刊ベースボールで『アメリカ野球雑学概論』を連載されていた伊藤茂樹(現・駒澤大教授)さんに誘われ、韓国野球を取材、原稿にする仕事をいただくことになりました。当時、日本には韓国プロ野球に関する正しい情報がほとんどなかったので、「何とかしなければいけない」という使命感が芽生えてきましたね。そうして、いまに至っているわけです。

 現在の私の仕事は大きく分けて3つ、(1)韓国野球の取材、(2)コーディネート、(3)情報発信です。

 (1)は現地に行って、韓国のプロ野球を取材することはもちろん、日本でプレーする韓国人選手の取材も大切な仕事です・・・

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