プロ野球、そしてメジャー・リーグも伝える人がいて初めてその魅力が周知徹底されていく。NHK BS1で毎日午後11時から放映されている『ワールドスポーツMLB』は、メジャーの情報を存分に野球好きに伝えている番組だ。同番組で土、日のキャスターを務めているのはフリーアナウンサーの平原沖恵さん。プロの伝え手が常に心掛けていることとは？
取材・文=小林光男、写真=金城聖子

48分間メジャー一色

各国から精鋭たちが集う、世界最高峰の舞台。スピードとパワーあふれるメジャー・リーグの情報を伝える『ワールドスポーツMLB』を平原沖恵さんが担当して今年で2年目となる。当初はメジャーに疎い自分がいた。しかし、いまではどっぷりとその世界につかっている。

　以前、Jスポーツで『野球好きニュース』というプロ野球中心の番組を担当していて、メジャー・リーグに触れる機会は、その番組中で流れる試合のハイライトくらいでした。専門的な知識がなかったので、メジャーの番組に携わることになり、とにかく“勉強”しました。

　まずは試合を見ること。日本時間で早いときは早朝3時くらいから試合があり、その後も時間差で各試合がスタートします。見ようと思えば1日3試合は見ることが可能で、それを自分に課していましたね。詳しくスコアをつけながら、1球たりとも逃さない、と。ただ、外国人は見慣れていなかったので、顔や名前を覚えるのも大変でした(笑)